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2009/10/01 WEB連載 進化する企業サイト(1) 鹿島泰介

WEBマーケティングの最前線をコラムでお届けする「WEB MARKETER's view」。このブログでも、本誌と同じ内容がご覧いただけます。

 

進化する企業サイト(1)

ペルソナ・マーケティング

これから6回にわたりWEBサイトを中核に据えたWEBマーケティングの最新手法や進化の可能性を紹介していきたい。
WEBマーケティングについて語る前に、今回はまずマーケティングの基本について触れておきたいと思う。私はマーケティングの基本はターゲットユーザーのイメージを明確にし、社内の他部門間で共有することにあると考えている。
しかし日本の企業、特に製造業では多くの場合、姿の見えないユーザーに向けて商品を作り、失敗を繰り返していたように思う。
ターゲットユーザーの具体的なイメージを明確にする方法として、ペルソナ手法がある。ペルソナ手法は、1999年にその生みの親であるアラン・クーパー氏により公開された。02年にはフォレスター社により日本に紹介され、近年はWEBだけでなく広範にマーケティングツールとして導入されてきた。
私は日立製作所時代に86年から89年にかけ、米国で現地向けAV機器商品のデザイン計画を担当していたが、ペルソナ手法公開の10 年以上前から、ユーザープロファイルの実像化を現地のデザインマーケティング会社と試みていた。
当時から米国の企業ではユーザーの実在化や商品開発の方向性を収れんさせるため、ターゲットユーザーイメージの共有が基本動作として行われていたのだ。
我々も米国内の日立ユーザーをリストアップし、自宅を訪問。生活スタイルを観察するほか、インタビューを行っていた。その集大成が上のターゲットユーザープロファイルのレポートだ。
チームメンバーで、全米各地に散らばるユーザーの訪問ツアーを数回繰り返したが、1回の期間は約2週間。平均で全米8カ所ほどを回るハードなスケジュールだった。
それが最近では、スピーディーかつ安価なネットモニターのデータベースを活用したペルソナ手法も登場し、これまで以上に、エンドユーザー視点の商品開発がしやすい環境が整っている。企業にとってWEBは、情報発信のツールとしてだけでなく、企業のマーケティング活動の序章としてのターゲットユーザー発掘や実在化を進化させるツールともなりうるのだ。

『宣伝会議』10月1日号掲載分より)

 

 written by:日立情報システムズ 経営戦略統括本部 開発本部 主管研究員 鹿島泰介

日立製作所に入社後、デザイン研究所に配属。情報機器全般のデザインなどを手掛けたのち、日立情報システムズに移籍。WEBシステムのコンセプトデザインやユーザビリティ設計に従事。

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