宣伝会議
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2010/11/01 宣伝会議連載 モバイルマーケティング 注目事例(1)林 信行

WEBマーケティングの最前線をコラムでお届けする『宣伝会議』の連載「WEB MARKETER's view」。このブログでも、本誌と同じ内容がご覧いただけます。

 

モバイルマーケティング 注目事例(1)

空間軸 

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広告のアプローチ

written by:林信行


情報過多のいま、人々に関心を持ってもらうためには工夫が必要だ。私は3つ確実なアプローチがあると考える。ひとつ目は、タイムセールなど「今まさに」の情報を伝える時間軸からのアプローチ。2つ目は、知り合いの口から伝える親密軸のアプローチ。そして3つ目は情報に地名を入れて、その場所にいる人、ゆかりのある人の関心をひく空間軸からのアプローチだ。

シリコンバレーのIT系サービスで、昨年から投資家の関心を集めるのは、この空間軸からのアプローチを利用したサービスだ。

その代表格が「Foursquare(フォースクエア)」。iPhoneなどのスマートフォンでGPSを使い、今いる場所(店名、建物名など)に、チェックイン(そこにいるという情報を共有)するサービスだ。

チェックイン後、同じ場所に知人がいることや、その場所に再訪した際にやろうと思って書き留めていた「To Doリスト」を表示することもでき、同じ場所に頻繁にチェックインするとその場所の仮想の市長になれる。米国ではさらに一歩進み、チェックイン場所の近くのお店のクーポンが表示される広告展開も始まった。日本でも、はてな社の「はてなココ」など類似サービスが登場している。

空間軸を使った情報提供を行うのは、こうした位置情報ゲームばかりではない。リクルートが発行する「じゃらん沖縄」「じゃらん東京」「じゃらん四国」のiPad版は、画面下段の地図ボタンを押すと画面の半分がグーグルマップに切り替わり、読んでいるページのお店が地図上に表示される。地図をスクロールさせて自分がいる場所を表示させたり、地図上のお店をタッチしてお店の紹介記事ページを呼び出すこともできる。記事から地図を呼び出すこともできれば、地図を索引代わりに紹介記事を呼び出すこともでき、まさに空間軸を取り入れた雑誌構成になっている。この上で今後、どんな広告展開が可能か楽しみでならない。


『宣伝会議』11月1日号掲載分より)


written by: JITジャーナリスト兼 コンサルタント
林 信行

80年頃からアップルの動向に関心を抱き、90年から本格的な取材活動を始める。技術的取り組みやものづくりの姿勢、経営、コミュニティづくりなど、多方面にわたり取材。『iPadショック』(日経BP社)など著書多数。

 

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