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WEBマーケティングの最前線をコラムでお届けする『宣伝会議』の連載「WEB MARKETER's view」。このブログでも、本誌と同じ内容がご覧いただけます。
進化する企業サイト(6)
WEBマーケティングの未来

今回はいよいよ最終回となるので、WEBマーケティングの未来について考えてみたい。自社商品をアピールしようと、商品名を連呼するほどお客さまは逃げ、囲い込もうとすればするほどお客さまは網から逃れようともがくというのが、最近の傾向のようだ。
私の子供時代というとずいぶん昔の話になるが、毎日決まった時間になると、魚屋や八百屋が新鮮な食材を家の軒先まで売りに来てくれた。薬だって富山の薬商がこまめに各家庭を回り、使った薬の分だけお金を支払っていた。昔はサービスが行き届いていたし、売り手と買い手の距離も近く、身の回りにサービスが適度な距離で溢れていた気がする。それが、大量生産と消費の時代になって便利になった分、お客さまの心は遠のいているのかもしれない。
いかにして、離れてしまったお客さまの心に再び近づくか。この課題解決のため、マーケティングの世界では、この「距離感」が研究者たちの間でテーマになっている。物理的かつ心理的に距離が近ければ近いほど、お客さまは真剣になると言われている。そのために、従来手法でお客さまを囲い込むより、分かりやすく身近な言葉や表現、サイト構成などで一体感が持てる、お客さまに囲まれるサイト作りが重要となる。
サイトを中心にお客さまに囲まれれば、お客さまは無限大に広がる。いつも欲しいと思うときに手が届き、困った時に助けてくれる、声を掛ければすぐ振り向いてくれる、そのような距離感が大切なのだと思う。その意味で生鮮品や薬商の訪問販売は、絶妙な距離感であった。
今後も口コミの市場誘導は進み、ブランディングも企業の一方的発信から、市場対話型を経て、エンドユーザーがブランドを主導するスタイルが生まれるだろう。一方、技術的には、3次元インターネットやリッチコンテンツ、3Dテレビなど、よりリアルでインタラクティブな購買をお客さまに体感していただく技術が、3D元年の今年から花開いていくと思われる。
世界中にあふれる情報はインターネット上で整理され、空気のように水のように私たちの生活を支え、溶け込んでいくだろう。そのインターネットが無限の可能性を発揮していくと期待して、本シリーズを終わる。
(『宣伝会議』3月1日号掲載分より)
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日立製作所に入社後、デザイン研究所に配属。情報機器全般のデザインなどを掛けたのち、日立情報システムズに移籍。WEBシステムのコンセプトデザインやユーザビリティ設計に従事。
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