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2010/02/01 宣伝会議連載 モバイルマーケティング注目事例(4) 村上勇一郎
WEBマーケティングの最前線をコラムでお届けする『宣伝会議』の連載「WEB MARKETER's view」。このブログでも、本誌と同じ内容がご覧いただけます。
モバイルマーケティング注目事例(4)
口コミだけで女性800万人を集めたサイトの秘訣

クックパッド「モバれぴ」(モバイルサイト)
『桃李不言、下自成蹊』*という故事がある。クックパッドを取材して、まず頭に浮かんだのがこの言葉である。
意外にもクックパッドの歴史は古い。サービスの開始は1998年で、折しもグーグルやアマゾン、イーベイが米国で快進撃を開始する時期にさかのぼる。その後10年以上の間、本サイトは一切の広告活動をしていないが、現在の利用者数は月間約800万人。口コミだけでここまで広がり、ほぼ100パーセントが女性ユーザーである。
提供するサービスは「レシピを探す」「レシピを投稿する」にシンプルに特化。支持の秘訣は、67万件と言う圧倒的レシピのボリューム(量)もさることながら、その使い勝手(質)の良さにある。
「主婦など忙しい女性向けのサービスは、ちょっとした使い勝手の悪さでそっぽを向かれてしまう」。これまでの10年にわたるサイト運営経験から、社員が率先して日々使い勝手の向上に励む。社員全員がサービス向上を追求するあまり、同僚の昨夜の献立まで分かってしまう徹底ぶりだ。
06年に開始したモバイルサイトでも、あらゆる利用シーンでの使い勝手を追求する。ユーザーの女性たちは、通勤の電車の中で献立を考え、買い物中に献立の材料を調べ、キッチンで料理中にレシピをチェックし、夜寝る前に明日のお弁当の献立を考える。献立を考えるシーンは日常のいたるところにある。モバイルサイトの利用シーンはPCのように時空間を限定しないため、こうした日常のあらゆる場面のニーズに応えることができる。
現在、モバイルサイトとPCサイトのアクセス数はほぼ同数で、月間約4億PVをたたき出す。ケータイサイトを開設してからは20代のユーザーが増加。料理に抵抗がある層にも「簡単で」「美味しい」料理を体感してもらうことで、その後の継続利用を狙う。『之を樂しむ者に如かず』。つまり、「楽しい」は長続きの秘訣なのである。
*『桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す』。「桃や李は言葉を発しないが、良い花や実をつけるので人々が争ってやって来る。その結果自然に小道ができる」ことを意味する。
written by: ドコモ・ドットコム ビジネス開発部 マネージャー 村上勇一郎
NTTドコモにてiモードの導入期より、公式サイトのコンテンツ開拓を担当。立ち上げに関わったサイトは数千を超える。2006年よりドコモ・ドットコム出向、モバイルを使った新しいビジネスの立ち上げに従事。
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