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2009/12/28 宣伝会議連載 進化する企業サイト(4) 鹿島泰介

WEBマーケティングの最前線をコラムでお届けする『宣伝会議』の連載「WEB MARKETER's view」。このブログでも、本誌と同じ内容がご覧いただけます。

 

進化する企業サイト(4)

クラウドとWEBマーケティング


cloud.jpg
WEBマーケティングからクラウドへの顧客管理の流れ

前回は、お客さま視点ですばやく目的を達成する場合と、深く内容を理解してもらう場合とに分け、「スピードとシナリオ」というキーワードで話した。今回は、最近話題となっているクラウドコンピューティングとWEBマーケティングの関連性について探ってみよう。


クラウドコンピューティングのクラウドとは「雲」のことであり、インターネットがよく雲の形で図示されていたことから、そのまま名付けられたそうだ。具体的には、IT資産を自社内に「所有」するスタイルから、ITベンダーやデータセンターの資産を「利用」するスタイルへの移行を指している。

導入のメリットとしてよく挙げられるのは、コスト削減と導入のための期間短縮の2つだが、それに加えて、従来の「固定費」から「変動費」への利用形態の変化に私は着目したい。成長期にはシステム容量を増やし、減衰期には縮小できる、柔軟な対応が図れるのが最大のメリットだと思う。

クラウドを使ったソウトウェアのWEB販売では、WEBサイトで集客し、チュートリアル画面(システムを分かりやすく体験する動画)やデモ体験を経由して契約、同時にサービスが開始され、サポートはネットを通じて提供する、という方向性が既に見えてきた。

将来的にはそれらに加え、ユーザSNSやFAQの充実によるお客さまとのエンゲージメント構築、さらにお客さまのシステム診断やサービス状況のリアルタイム情報提供、並びに課金システムの統合管理など、運用のすべてをクラウドを使って自動化するというスタイルに移行するだろう。そうなると、アイデアを作りクラウドに載せるだけで、あとは完全自動化、というビジネスモデルの登場も考えられる。

この話を、eコマースなどを含む金融や流通、産業など一般企業に置き換えると、顧客データベースを利用するあらゆる分野で、WEBマーケティングで集客し、他社情報なども連携・分析・統合したクラウドを利用して、商品やサービスを管理/提供する形態への移行を意味している。クラウドの普及により、小さな企業でもスモールスタートが可能になると同時に、顧客情報運用のサービス窓口として、WEBマーケティングの重要性は今後さらに増すだろう。

『宣伝会議』1月1日号掲載分より)

 

 [関連記事]

進化する企業サイト(3) 「スピードとシナリオ」

進化する企業サイト(2) 「先端ターゲティング」

進化する企業サイト(1) 「ペルソナ・マーケティング」


written by:日立情報システムズ 経営戦略統括本部 研究開発本部 主管研究員 鹿島泰介

日立製作所に入社後、デザイン研究所に配属。情報機器全般のデザインなどを掛けたのち、日立情報システムズに移籍。WEBシステムのコンセプトデザインやユーザビリティ設計に従事。





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