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2010/08/31 宣伝会議連載 モバイルマーケティング注目事例(3) 小川浩

WEBマーケティングの最前線をコラムでお届けする『宣伝会議』の連載「WEB MARKETER's view」。このブログでも、本誌と同じ内容がご覧いただけます。

モバイルマーケティング注目事例(3)
モバイル広告の可能性を広げるiAd

written by:小川浩

 

nissan-1.JPG

 

Nissan LEAF のiAd

 

7月1日から、iOS4を搭載したiPhoneやiPod touchに向け、アップル純正のモバイル広告「iAd」が始動した。始動早々、AT&T、Nissan、Walt Disney Studiosなどの著名企業が広告主としてキャンペーンを展開している。iAdの2010年の売上も既に6000万ドルが見込まれ、これは2010年後半の米国モバイル広告費の半分に匹敵するというからインパクトは大きい。

iAdの主な特徴として、①アプリ内に表示された広告をクリックしても、ユーザーはアプリ内にとどまりながら様々な機能を利用できる②HTML5を採用し、動画や音声などを使ったリッチでエンターテインメント性の高い広告を配信できる、などが挙げられる。従来のモバイル向け広告に比べクリエイティブかつインタラクティブな広告が可能で、モバイル広告の概念を塗り替えたといえる。


これまでモバイルの小さな画面では、クリエイティブの体現が困難なこともあり、表現力にこだわるラグジュアリーブランドは、ユーザーへのリーチ力は認めつつも、活用に消極的だったことは否めない。ではiAdの広告効果はいかがなものかというと、一部のアプリ提供者がiAdからの収入を公表したものなどを見ると、開始初日でCTR(クリック率)が11%を超えるなどの驚異的な数字が並ぶ。最終的にはKPIなどを鑑みての広告価値判断となろうが、その辺りをクリアすればモバイル広告の新しい可能性を切り開ける。

モバイル広告はあくまでもモバイルマーケティングの一要素に過ぎないが、iAdは高いインタラクティブ性を売りにしていることからも広告の域を超えたマーケティングを実現する手段となりうる。iAdが目指すのは、そのインタラクティブ性に加え、テレビCMの世界観であるという。モバイルマーケティングの奥行きを広げるものとなることを期待したい。

 (『宣伝会議』9月1日号掲載分より)

 

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 written by:オガワカズヒロ 小川 浩

オガワカズヒロは、モディファイ CEO 小川浩とグランドデザイン&カンパニー社長の小川和也によるマーケティングソリューションユニット。Jリーグやホリプロ、オスカープロモーションなどの企画を手がける。著書に『ソーシャルメディアマーケティング』(ソフトバンク クリエイティブ)。

 

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