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2010/04/01 宣伝会議連載 モバイルマーケティング注目事例(2) 細金正隆

WEBマーケティングの最前線をコラムでお届けする『宣伝会議』の連載「WEB MARKETER's view」。このブログでも、本誌と同じ内容がご覧いただけます。

モバイルマーケティング注目事例(2)

「位置ゲー」×「クルマ」で「若者」をゲット。


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ホンダ「ケートラ・Ke-tai Traveler」


サービス スタートから1年以上運営されているホンダの「ケートラ」。コロプラ(コロニーな生活プラス)やケータイ国盗り合戦など、いわゆる「位置ゲー」のひとつとして楽しまれているゲームだ。いまもβバージョンとして、ファンの声を聞きながら進化を続けている。ターゲットは普通の広告ではリーチできない、クルマへの関心が薄い10代後半から30代前半。彼らのホンダに対するブランドイメージを、楽しくて若々しく先進的なものしていきたいというのが狙いだ。

「ケートラ」とは携帯トラベラーの略。自分のケータイのアバターがヒッチハイクのように他人のケータイを乗り物にして、つぎつぎと乗り継ぎながら日本中を旅していき、旅先でお土産を買ったり日記を送ってくる。クルマで旅することの楽しさを自然に感じてもらえる設計になっている。

ゲームのアクティブユーザーは約7万人。サイト流入は口コミが主で、女性が約6割を占める。ファンの間では「ケートラ」専用のブログが立ち上がり、継続的な企業との接点づくりに成功している。

ケータイはPCと違って非常にプライベートなツールなだけに、広告の露出を押し出しすぎると嫌われてしまう可能性が高い。そのためサイト内通貨の名前を「ダホン」にするなど、ホンダ色を控える配慮もしている。それでもアンケートを取ると9割以上が、このサービスをホンダが提供していると認知しており、約6割が「ホンダが好きだ」「ホンダに興味を持った」と答える結果を出している。

ケータイといえばロケーションベースのクーポンや店舗誘導など、購買に直結した施策が多いが、「企業の人柄」が商品やサービス以上に重要なコアコンピタンスになっていく時代でもある。ゲームの維持にかかるコストとのバランス次第ではあるが、継続的に企業ブランドを醸成するメディアとして、ケータイゲームは有効な手段ではないかと思う。

『宣伝会議』4月1日号掲載分より)


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written by: 電通 コミュニケーション・デザインセンター モバイル・コミュニケーション開発部 部長 細金正隆

エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター、およびモバイル表現研究所所長。今年で、マス広告クリエーティブにかかわった年数とインタラクティブ領域での年数がほぼ同じになりました。

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